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新人記者Sくん日誌#1「好きなものの話」

こんにちは!新人記者Sです!
今回は新人記者くん日誌と題しまして、僕の好きなロックやソウルといったジャンル中でも、特に好きなバンドについて、語っていきます!


今僕の中で一番キテるバンドといえば「Kroi」ですね‼
今年2月で結成6周年を迎えた五人組バンドで、1月には初の武道館公演をチケットSoldoutで大成功させ、現在も絶賛全国ツアー中の大注目アーティストです。

彼らの魅力は、まずR&B / ファンク / ソウル / ロック / ヒップホップ幅の広い音楽性です。
ブラックミュージックやファンクが根底にありながらも、近寄りがたいえぐみのようなものはないので、それまであまり聞いたことのなかった人でも聞きやすいサウンドであるところも強みだと思います。
そしてボーカル内田玲央さんの強靭な喉から発せられる時に柔らかく、時に力強い歌声もKroiを象徴する大きな強みの一つです。
しかし、そんな力強さという持ち味を生かしながらも、曲の中ではしっかりと楽器一つ一つが引き立つようなパートを用意していたり、ライブでも多彩なアレンジを加えソロパートを贅沢に詰め込むなど、音色に優劣のつけない音楽づくりも聴く人を魅了する秘訣です。本人たちも楽曲作りに関して「メンバー全員をフィーチャーさせる」といった表現で語っており、心掛けている点の一つなようです。
そんなKroiの楽曲の中でも特に僕の好きな曲をいくつか紹介していこうと思います。

1.夜明け

一曲目は2021年リリース、メジャー1’stアルバム「LENS」から”夜明け”です。
希薄なコードに反してサウンドはキラキラさせた一言でいうと”変な歌”で、当人のKroiも「このふざけた感じこそがKroiなんだ」と語っています。
歌詞においてはサビで「もうじき朝が来る 正直まだ寝てない」と繰り返されており、Aメロのラップパートにも、皆が感じ経験したことがあるような、眠りにつけない布団の中での不安や、次の日寝不足で始まる朝への嫌悪などを、小気味のいいラップで歌い上げています。しかし終盤では「不足してるくらいが完全体さ」と繰り返すパートもあり、何か自分に降りかかって調子の悪い時だからこそ、得られるもの
やいいことが起きることもあるという聴き手に寄り添っているのが特徴の一曲です。
基本作詞を担当する内田玲央さんは「鼻炎等で常に状態異常だが、そういった時にこそ調子よく歌詞が書けたりする」と話しており、これを見たときに、ネガティブを原動力にすることも絶妙にこわばりが抜けていいのではないかと感じました。

2.明滅

二曲目は最新アルバム「Unspoiled」から”明滅”です。
ボーナストラックを除けばアルバム収録曲としては最後となる一曲です。
アメリカ・テキサス州オースティンの複合イベント「SXSW」出演のため
カリフォルニアを訪れた際にオケ(演奏)の収録、アメリカでのメンバーの様子を記録したVlogの形式でMV撮影も並行して行われた曲です。
過去”熱海”という同じように旅の様子をテーマに書かれたKroiの中でもトップクラスの人気曲もありますが、本曲はKroiの曲には珍しく「オープンコード」と呼ばれる
音の伸びが良いコードを使用され、旅の舞台でもあるアメリカンな雰囲気を演出しており、特にサビで強くそれを感じられます。
メンバーたちも「聴くとカリフォルニアでの様子が思い出されて浸れる曲」と語っていて、””を意識して書いたという歌詞には「取っておきたいとっておきさ 朝には消えてしまうけど」「早くなる急~(中略)~あっという間に流れていく」といった、旅の最中における時間の流れの速さを歌っている歌詞も多く、
Kroiにとってそれほど熱中できた思い出深い時間になったことが強く伝わってきます。ぜひMVと共に楽しんでほしい一曲です。

3.Page

三曲目は、3’rdEP「STRUCTURE DECK」より“Page”です。
収録されているこのEP自体、カードゲームをモチーフにジャケットも作成されており、それぞれの曲が個性を持ちすべてがリード曲(そのアルバムを代表する曲)になるような作品になればと作られたもので、収録されている曲はKroiの曲の中で定番の曲が多いです。
イントロは最近復帰を発表したバンド”Suchmos”の名曲「STAYTUNE」を感じさせるようものになっており、脱力感ある歌唱の裏では、良い意味で大雑把なシンセサイザーの音が鳴り響き、インパクトのあるサウンドに仕上がっています。
歌詞の中では「開いた目に映るものだけじゃなくて 遠く感じて噛み砕きたいな」とあり、それに対し内田玲央さん「次世代を担う人間の思考や苦悩の表現です。対人関係における今の自分の考えを記しておこうと描きました。」と語っていました。そしてアウトロのベースのグルーブがなんと言ってもカッコよすぎます。ちなみに、リリース以前からライブでは何度か披露しており、その頃はアウトロに「Earth, Wind & Fire」の”Let’s Groove”のサンプリングを織り交ぜるアレンジなどを加えていました。

4.Pixie

最後四曲目は2’nd Albam「telegraph」より”Pixie”です。
こちらの曲は国際ファッション専門職大学のコマーシャルソングとして使われたタイアップ曲であり、バンドとして初めて企画書やプレゼンを聞きながら作った曲だといいます。「内なる闘志」というテーマで書かれた本曲は、イントロではトライバルハウスと呼ばれる野性的なパーカッションや雄たけびから入り、そこからくしゃみを皮切りに一気に近未来的サウンドへと移り変わります。AメロBメロは得意のラップでメロウに歌い上げ、サビに入ると途端に開放感のあるサウンドに切り替わり、ぶつかり合わないボーカル、シンセサイザー、ギターといった上物同士の調和がとても聞いていて心地のいい一曲です。
MVも国際ファッション専門職大学とのタイアップ曲ということもあり、色彩鮮やかな衣装やオブジェも見どころの一つです。また歌詞においても「まず恥かけむりくりでも」といった表現もあり、芸術を志す人たちに対してアーティストとして曲の中で背中を一押ししているようにも感じました。

以上4曲でした!まだまだ語りたい曲がありますが、
止まらなくなってしまうので今回はこのくらいで止めておこうと思います笑
来年の2025年2月には横浜ぴあアリーナでのライブも控えており、
僕もそこに参戦するつもりなのでとても楽しみです!


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